アートスポーツはスポーツ人間を応援します。

トレイルランニング

ホーム / トレイルランニング / イベント・レース(開催報告)

信越五岳トレイルランニングレース2016

~ARTSPORTS×patagoniaCUP~に参戦してきました。その後、UTMF・STYのブース販売に出向き、この10日間ほど、秋のトレイルランニング尽くしということでレポートが遅くなりました。台風16号から刺激された秋雨前線による降りしきる雨のため、2009年から開催された8年間で、一番悪いコースコンディションの中で22時間の制限時間をたっぷりと使った、初めての100㎞オーバーのトレイルランニングレースを装備や使い方などを中心にまとめていきたいと思います。

レース1週間前位に発生した台風16号の進路がずっと気になり、またその進路予報も思った以上に東に進まず、レース前日になっても九州の西側にあり、一安心するもレーススタートの18日は早朝から雨予報。(しかも妙高や戸隠エリアは80~100%)、ペーサーがつく18:00頃からはやっと上がる予報でした。
 
shinetsu_pic001
毎晩、ウエアなどの装備を悩み、まとまった答えが上の写真です。

  • ●アウタージャケット
  • パタゴニア フーディニジャケット
  • ●レインウエア
  • OMM イーサージャケット(サポートにもってもらう)
  • ●ミッドレイヤー
  • パタゴニア サーマルウェイトジップネック(サポートにもってもらう)
  • ●トップス
  • パタゴニア フォアランナースリーブレス2枚(着替え用含む)
  • パタゴニア ライトウェイトT(着替え用 サポートにもってもらう)
  • ●ショーツ
  • パタゴニア ストライダープロショーツ5インチ
  • ●ウィンドパンツ
  • パタゴニア フーディニパンツ(サポートにもってもらう)
  • ●レインパンツ
  • モンベル トレントフライヤーパンツ(サポートにもってもらう)
  • ●ドライレイヤー
  • ファイントラック パワーメッシュノースリーブ
  • ●アームカバー
  • ファイントラック アクティブスキンアームカバー
  • ●ソックス
  • パタゴニア  LWメリノソックス
  • ドライマックス 履き替え用(サポートにもってもらう)
  • ●キャップ
  • パタゴニア ダックビルキャップ
  • ●シューズ
  • HOKA  チャレンジャーATR
  • ●ライト
  • ペツル  リアクティック+ (最大300ルーメン)と専用替えバッテリー
  • ジェントス 閃SG-335(200ルーメン)にアートオリジナルグリップバンド
  • ●ザック
  • グレゴリー テンポ8 アートスポーツ限定カラ―
  • ●GPSウォッチ
  • スント   アンビット3 PEAK
  • ●その他
  • ポイズンリムーバー ニューハレなどのエマージェンシーキット
  • サプリメントは別途記載します。

 
shinetsu_pic002
スタート15分前です。小雨がたまに降るも全く気になりません。パタゴニアノースリーブに朝の寒さよけにファイントラックアームカバーをしていましたが、すぐに外して、ストライダープロショーツのポケットに収納してスタート。例年より寒さがなかったと思います。
 
shinetsu_pic003
斑尾スキー場を上がって、振り返ると飯山と志賀高原の方向にうっすらと雲海がかかっていました。結局、この後は雨が降り続き、レース途中に撮影した唯一の写真です。以降はLAKSOKの防水ケースにいれてザックの中にしまい、水没しないようにしました。結果的には普段ならレース途中に写真を撮りまくるのですが、この判断がゴールへのきっかけになりました。
1Aからの斑尾山の上り以降のコースは当日とこれまでの長雨により、これまで体験したことのないようなマッドでスリッピーな状態。700名中400~450番目くらいの順位で推移しましたが、急な登りではグリップが利かず、部分的には木の枝や葉っぱをつかまって登るシーンもありました。斑尾山スキー場の急な斜面や2A先の袴岳の下りでは、お尻をつきながら降りていくランナーも多数いました。こうゆうコンディションのときは足は横に向けず、できるだけ前を向かせて、フラットに足を置くことが大切ですね。比較的自分は尻もちもほぼつかず、きれいな状態で3A兼俣(38.5㎞)にたどりつきました。
 
shinetsu_pic004
どろんこの下りで渋滞が起きてしまい、予定より17分遅れで2Aに到着。
 
shinetsu_pic005
今回は選手2名、ペーサー2名 サポートメンバー3名の7名でレース参戦しました。3Aにて。
ここでもまだトップスはノースリーブ、ウィンドジャケットやレインウエアは着ていません。この妙高エリアにいた時だけが唯一天気が良かったです。妙高山がうっすらと見えました。
 
shinetsu_pic006
3Aではニューハレ芥田さんがオフィシャルテーピングトレーナーとして選手をサポートしてくれています。脚の状態をチェックしてもらい、いつも自分は体の右側が膝や腰、ハムストリングが痛くなってくるのでニューハレ体操で身体をリセット。
 
shinetsu_pic007
3Aからの先、例年だと参加者のみなさんや石川弘樹さんが暑さを理由に一番きついという関川のだらだら登り(約7km)に入りますが、今年に関しては、雨で涼しく、また足元が砂利の林道なのでぬかるみにならず、103㎞のコースの中で一番走りやすかったです。
 
shinetsu_pic008
 これはスタート前の雨雲レーダーです。長野の左側、岐阜エリアが常に緑色以上の降雨予測。サポートの友人はこまめにチェックしてくれ、夕方前には止みそう、夕方過ぎには止みそう、戸隠の頃には止みそう、と伝えてくれますが、石川さんが閉会式でも言っていましたが、繰り返し繰り返し、スポットの天気予測ははずれ、雨が3A以降は止むことがありませんでした。
中間地点となる4A黒姫(51.5㎞)までは、上のようなウエアリングでしたが、雨が強くなり、3時近くになり、空気も冷たくなってくるので、5Aの笹ヶ峰をまたず、思い切ってウエアを着替えます。サポートがいてくれると、状況に応じてこんなこともできるので本当にありがたいです。
 3Aの通過時点で、サポートメンバーに4Aで着替えたいウエアを伝え、あらかじめ準備しておいてもらい時間短縮ができました。
寒さと雨対策にドライレイヤー・ファイントラックのパワーメッシュノースリーブをベースに、パタゴニアのフォアランナースリーブレスを乾いたものに交換。腕はファイントラック アクティブスキンのアームカバーで、OMMのレインウエア(eVent素材)。ドライな状態になり、寒さも感じず、1000mを超えてくる黒姫高原以降の冷たい雨はレインウエアがしっかり弾いてくれます。
 エイドではサポートメンバーが温かいお粥やショウガスープを作ってくれました。
 ここから笹ヶ峰に向け、さらにだらだらとした林道の登りが続き、思った以上にペースアップに成功しました。5A笹ヶ峰(63.1㎞)到着予定は16:50(関門の制限時間は17:30)。到着したらライトやウエア、補給食の交換をシュミレーションし、走りつづけます。
 西野の発電所の激坂もクリアし、笹ヶ峰グリーンハウスまで残り2キロを目標5時に設定し走っていると、大会スタッフの方が大きな声で叫んでいます。
「関門が30分繰り上がって17:00になりました。あと3分です。急いでください。走れば間に合いまーす。」
まさに「えー!!」です。残り300mか400m位だったでしょうか?待っていてくれたペーサーも走って迎えにきてくれ、声をかけてくれます。63㎞を走ってきた脚、焦っても早くならず、こんな必死に走ったのは本当に初めてかもしれません。そして関門時間の16秒前にぎりぎり通過。これまでいろんなトレイルやウルトラのレースを見てきて、まさか自分がそのランナーになるとは思ってもいませんでした。
5Aではさらに乾いたウエアに交換。それまでは袖なしでしたが寒さ対策にTシャツに、また走り始めると雨が少し小降りになってきたので、レインウエアからウィンドシェル・パタゴニアフーディニに変更しました。ダイレクトに着ると雨で腕まわりがペタつくので、アクティブスキンのアームカバーは装着のままです。それが非常に具合よく、次第に肌面だけがドライな状態になっていくのが実感できました。もちろんノースリーブのファイントラックも同様で、外のTシャツは湿っていても、ドライレイヤーは常にドライなので、寒さは全く感じません。
5Aから先は、これまでの雨の影響で、トレイルは沢のようになり、その水は冷たく6A大橋(81.0km)までの18㎞は本当に長く、6Aの明かりが見えた時は、正直ほっとしました。
5Aから6Aまでの区間が一番トレイルに誘導員の方を配置しにくいエリアですが、この寒い、大雨の中でもずっと誘導をしてくれてボランティアのみなさんには本当に感謝です。
 また5Aからはペーサーと合流し40㎞をともに走ります。春のエントリー後、何回か練習を重ね、『自分が前、ペーサーが後ろ』という形がお互いにコンビネーションが良いという答えが出て、自分のペースで進みます。ペーサーの櫻田さんは雨の中、常に何でもない話をし続けてくれ、ゴールまで40㎞、全く飽きることのない9時間でした。
 6Aから先は7月末に試走しているので、気持ちに余裕があります。さらに8Aからの瑪瑙山は登らずにショートカットの103kmにコース変更。残念な気持ちもありましたが、ゴールが見えてきました。
 
shinetsu_pic009
憧れていた夜の戸隠奥社の参道や鏡池を順調に超えて8A戸隠スキー場(92.3㎞)に24時の関門時間15分前に到着。今回は余裕があり、残り10㎞の林道までに向けて、温かい戸隠そばをもらって6分前に関門通過。あとは10㎞をひたすら走る(歩く)だけです。
今回準備したライトはペツル・リアクティック+とジェントス閃SG335のハンドライトでした。
結果的に200ルーメンのハンドライトはスリッピーな登り下りでは手をつくことが多く、使うことなく、ペツルのヘッドライトだけで十分に走れました。(あまりスピードがあがらず、走っていないからかもしれません。)明るさとバッテリーの持ち時間設定は約170~180ルーメンで5時間~7時間設定です。約4.5時間が経過した鏡池のエイドでバッテリーを交換しています。やはり最大光量時の明るさは回復した気がします。
 
shinetsu_pic010
これはレース時のスントアンビット3PEAKでの心拍データです。スタート18時間後以降はほぼ歩き通したため、心拍は120を超えることはなく、若干寒さを感じ、また自然とレインウエアを羽織っていました。第2関門前(12時間前後)の必死のダッシュで心拍が上がっているのも確認できます。
最後のウォーターステーション(G87)では、アメリカ的なノリで車からは音楽が鳴り、気持ちが上がります。そしてスタートして20時間32分後、飯縄高原スキー場の明るく光るゴールゲートが見えてきました。
 
shinetsu_pic011
20:32:59  406位 (男子368位)
レースなので順位は早いにこしたことはありませんが、これまで斑尾50Kが自身の最長距離で10時間以上トレイルを走り続けたことはなかったので、自分としては満足しています。
2009年に始まった信越五岳トレイルランニングレースの開催に微力ですが携わってきて、やっと憧れのレースに出場して、完走できました。
 これまで第2関門のアナウンス係や協賛社ブースの担当として、この大会のお手伝いをしてきて、いつも選手のみなさんがとてもいい笑顔で楽しんで走っているのが本当に格好良くて。
どうしてもこのゴールゲートをくぐりたく、走る練習を続けて、みなさんに協力してもらいました。ありがとうございます。またレース当日、20時間以上の長時間、サポートとペーサーを努めてくれた仲間に心から感謝します。特にこのコンディションの中で一度も気持ちがきれず、常に前へ前へと進めたのは、何度も練習を重ねたペーサーの存在でした。
 
shinetsu_pic012
ゴールを待っていてくれた石川弘樹さんにも声をかけてもらいました。偶然にも同じキャップです。
 
shinetsu_pic013
最後にサプリメントを中心とした補給計画と予想タイムとその結果です。ちょっと多いかなーという感じでしたが、8割は消化しています。エイドではあまりエイド食を摂っていません。
 
shinetsu_pic014
 
上左から

  • ●ショッツエナジージェル
  • 炭水化物補給のメイン カフェイン抜いていたので5A以降カフェイン入りカプチーノは覚醒効果絶大。45分に1個定期的に摂取。レモンライムは15年以上飲み慣れている味です。
  • ●クリフショッツ
  • こちらもカフェイン入りのダブルエスプレッソを準備。
  • ●マグマ
  • サポート入るエイドごとに摂取。
  • 中段
  • ●バスパハイパー
  • エナジージェルの吸収を早める ソフトフラスコにエナジージェルと予めまぜて摂取。
  • ●ショッツ エレクトロライトパウダー
  • 脚攣り防止に初摂取。1.25Lの水に4本。特に暑くなる予想の前半に準備。今回は雨で気温が低く、脱水による脚攣りの可能性は低かったが、それでも水の摂取が少なかったのか、後半は手がふやけた状態になっていたので注意。
  • ●塩熱サプリ
  • これも脱水対策。当初の暑さ予想では1時間に3個で計画したが、今回は半分残した。
  • ●zen だるま
  • 天然素材のアミノ酸サプリメント。これもサポートエイドごとに3-4粒摂取。
  • 下段
  • ●パワーバー パワージェルショッツ
  • おいしいオレンジ味のグミ。本当にいけます。ジェルに飽きたらこのグミを噛んで食べる。
  • ●クリフ トレイルミックスバー MOJO(日本未発売です。)
  • さくさくとしてチョコレートとピーナッツ、レーズンの甘さにちょこっとだけ塩味が効いているトレイルバーです。
  • ●ジンジャーピープル GINGINS
  • これはアメリカのお菓子です。ショウガ風味でピリッとした辛みの柔らかいキャンディーです。なのでアートスポーツでは販売しておりません。

今回の信越五岳レースの参加を通じて、やはり走る練習の大切さと、特に今回のような悪天候時でのウエアリングやその着方、道具の適切な使い方やサプリメント摂取のタイミングの大切さを改めて体感しました。できる限りこのことを皆さんにお伝えしたいと思います。

トレイルランニング

細田 悟

ページトップへ戻る