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鈴木莉紗 「越後湯沢秋桜ハーフマラソン」 レースレポート

【大会名】第15回 越後湯沢秋桜ハーフマラソン
【日時】2016年9月25日(日)9:30スタート
【記録】1時間28分39秒
【順位】1位(初出場・女子総合優勝)
【天気・気温】晴天・気温27℃

 
 
東京マラソン以来のレースに参戦してきました!
とにかく暑くて苦しくて…記録だけ見るとけっして良くないけれど
ホスピタリティにあふれ原点回帰をさせてくれた大会となりました。
コースはハードですが街全体で応援し大会を盛り上げよう!という熱意が伝わってきました。「大会100選」に選ばれているのも納得できる大会運営はさすがだと思いました。
私は今年の東京マラソンで燃え尽きてしまい、以前のように楽しく走ることができず悶々とした日々を過ごしていました。
フィジカルトレーニングは欠かさなかったものの、競技レベルの練習はほとんどやっていない状態。
 
10月末の「水戸黄門漫遊マラソン」の調整レースとして申し込んでいたものの、完走すら危うかったので棄権しようか直前まで悩んでいました。
 
でも私は考えました。
「ここで逃げて出場しなかったらマラソンランナーとして絶対復帰できなくなる」
「優勝とかタイムとか抜きにしてとにかく減量の一環として完走を目標にしよう」
「せっかく休みもらったし、エントリー代がもったいない」
と小さなプライドを捨てて恥を晒すのを覚悟で出場したら、完走できたばかりでなく「優勝」というオマケまでいただいてしまいました!
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都内から越後湯沢の駅までは始発で行けるので当日出発で間に合いました。
駅から大会会場までシャトルバスが無料で出ているのも嬉しい限り。
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スタート前とゴール後にはウィグライプロとカリフォルニア・レーズンを補給しました!
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大会参加賞として450gの魚沼産コシヒカリや上質なタオルをもらえます!
優勝賞品も豪華でGPS時計のガーミンや真空パックのお米、化粧品サンプルなど至れり尽くせり◎
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お腹ペコペコだったのでプチトマトは新幹線で完食しました(笑)
 
コースはこんな感じです。
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記録証を見てもらうとほぼイーブンですが…
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高低図を見ると…
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高低差220m!
 
スタートしてから約6km過ぎまで長〜〜〜い上り坂を駆け上がります。
そのあと一気に下り、一旦スタート地点へ戻り、そのあとは緩い下り坂、折り返してからは緩い上り坂を走るという、今考えれば精神的にかなりキツイコースです。
 
序盤の上り坂はすこし傾斜が緩やかな箇所もありますが、一番きつい斜路は「箱根駅伝5区」くらいだっと思います。
5区の選手はこの斜路をずっと走っているのか…と思うと彼らは本当にすごすぎます。
 
今回は優勝したいなんて気持ちは微塵もなかったので、ペース設定せず私より明らかに速い女性がいたら速く走らずゆっくり走ろうと決めていました。
 
が!
 
スタートの号砲とともに男性ランナーにつられ首位独走…。
ゆっくり走ろうにも引くに引けない状況となってしまったので結局いつも通り頑張って走ってしまいました(苦笑)。
 
高低図やコースをよく確認しなかった私は5kmで上りは終わりだとばかり思っていました。
しかし実際は5km地点を通過しても一向に下り坂は見えてこないではありませんか!
おまけに雲一つない晴天。気温は27℃。
コース上には日差しをを遮るものが一切なく、ジリジリと照りつける太陽に心身ともに大打撃を受け脚は乳酸でパンパンになりました。
 
4〜5kmのラップは4分52秒まで落ちてしまいフォームもグチャグチャ…。
「いつまで続くんじゃい!」(確認しない自分が一番悪いのに。笑)と怒りにも似た感情が湧き出てきたところ、坂に差し掛かる少し手前のポイントで救世主が登場!
下沿道で応援してくださっていた年配の男性が「上り坂はここで終わりだからがんばって!」と教えてくれました。
その男性が神様に見えたのはきっと私だけではなかったはずです。
余裕がなくて頷くのが精一杯で「ありがとうございます」が言えなかったのが悔やまれます。
 
筋力がついてから、下り坂がものすごく得意になったので下り坂を思い切り飛ばしました。
「ここで差をつけないと絶対追いつかれる〜〜〜!」と今までの遅れを取り戻すかのように必死に走りました。
この走りで「激しい筋肉痛」と「ケガする一歩手前のダメージ」というお土産を持ち帰ってしまうとは全く考えず本能のままに全力疾走(笑)
 
スタート地点まで戻ったあとは緩い下り坂が続き「あぁ…このまま下って終わりかぁ♪」と呑気に走っていたら、先頭の選手が顔を歪めながら同じコースを折り返してきいるではないですか…!
「うそっ!この下り坂を上るわけ〜〜〜〜!?」
と心の中で叫んでしまいました(笑)
 
スタート地点を通過し、最後の折り返し地点に行くときに10kmコースのランナーと合流しますが、歩いているひとが多くて私もつられて歩きたくなりました。
苦しさのあまり「優勝」よりも「とにかく歩かないで完走できればいいや…」と目標を大幅に下方修正しました。
あとでわかったことですが、かなりペースが落ちていると思いきや4分台前半のラップを維持できていたのには驚き!
折り返しで後続との距離や、私の前に女子選手がいないか何回も確認しましたがタイムが悪すぎたため自分が一位だという確信が持てず、表彰式の直前まで優勝していると信じられませんでした。
 
 
表彰式のとき、司会の方からインタビューを受けました。
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スポーツニッポン新聞社が後援だったので、翌日のスポニチとWebの記事に掲載されました。
 
男子総合優勝の瀬口選手は優勝するために坂道の特訓をしてきたとおっしゃってました。
かたや私は練習不足…。優勝した喜びよりも「こんな私が1位になってしまって良いのだろうか…」と申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
 
 
会場ではたくさんの方に声をかけてもらったり、写真撮影を頼まれてとっても嬉しかったです。
 
「走るってやっぱりいいな」
「私のホームはやっぱりココ(マラソン)なんだ」
と改めて実感し、ようやく燃え尽き症候群から抜け出すことができました。
 
大会まで走る練習はほとんどできておらず9月の月間走行距離は190km。
サブスリーランナーはだいたい毎月300km走っているひとが多いと思うので、近年まれに見る練習量の少なさです。
非常にハードなコースで長距離レースには適さない気温でした。
でも私がなんとか90分を切って走りきれたのは加圧トレーニングをはじめとする筋力トレーニングを欠かさなかったからだと思います。
筋力トレーニングをしていなければ90分切りどころか完走もできなかったことでしょう。
 
勤務先の加圧トレーニングジムDEUXの伊藤代表が以前言っていたことですが
 
「メンタルが落ちているときでもフィジカルトレーニングを継続して、
フィジカルレベルを上げておけばメンタルが戻ったときに大きな力を発揮する。
でもメンタルが落ちて、フィジカルトレーニングを怠れば、メンタルが戻った時にフィジカルが追いつかなくなりジレンマが生まれる」
 
まさにこの通りだと思います。
紆余曲折ありましたが、燃え尽きていたときでも筋力トレーニングを継続していて本当に良かったです。
 
この大会は走力よりもいかに「強いココロ」を持つかどうかで結果が変わると思いました。
 
「諦めない強いココロ」
 
これがマラソンには一番必要です。
 
落ちるところまで落ちたのであとは這い上がるだけです!
 
 
 
ご褒美で食べた「五平餅」は格別の美味しさでした!
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ゴールしたあとは無性にお米が食べたくなったのですが、会場内にはおにぎりなどを販売している出店が皆無でした。
越後湯沢は「爆弾おにぎり」が名物と聞いたので、魚沼産コシヒカリを使ったおにぎり屋さんや、日本酒を振る舞うお店をぜひ出店してもらいたいなぁと思いました。
 
新潟には初めて行きましたが、交通の便がよく近いのでまたぜひ行きたいです。
 
いつも応援してくれている方々のおかげで、燃え尽き症候群から抜け出すことができました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。

PRチーム

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