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ファストパッキングのススメ~歩く遊びは「靴選び」から。~

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『ファストパッキング』とは??
 最近各メディアや店頭等で見かける「ファストパッキング」。簡単に言うと「軽量化したテント泊装備(衣食住)を背負いながら、より軽快に、より遠くへ、より早く移動するスタイル」と言えます。
 
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 ただし、闇雲に軽さを求めてしまうのは危険です。身体への負担を減らす「軽量化」は、引き換えに山中でのリスクを増大させます。例えば、レインウェア。最近の軽量モデルは着ているか分からないくらい薄いものもありますが、耐久性や防水性を犠牲にしています。また、外気からの冷えを感じやすい。
しかし、工夫や経験を積み、軽さを手に入れれば自然をダイレクトに感じ、素晴らしい解放感も得られます。さらには経験を通じて、自身の身体を知る良い「きっかけ」になることも。
 
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 どの様な状況でどの程度耐えられるのか、場所や時期の特徴に合わせどんな装備を選ぶのか、結果はどうだったのか。フィードバックを真摯に受け止めながら、次のフィールドへ。耐えられる部分は「軽さ」に変えて。
 
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 そんな繰り返しで山力のスキルアップと共に、自分だけのファストパッキングスタイルが確立されていきます。
登山経験の無い方にとって、最初からテント泊ではハードルが高いかもしれません。そんな時は日帰り登山や小屋泊登山からでも全然OKです。一歩一歩少しずつチャレンジすることがとても大事です。スタイルは変われど、あくまでもキーワードは「より安全でより快適な登山を」です。
 
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 では、私たちがオススメするファストパッキングに適したウェアや道具を紹介いたします。

 

歩く遊びは「靴選び」から。

 
■QUESTION?「ファストパッキングに適した靴はどんな靴??」
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実は正解はないんです。ごめんなさい。
というのも、行く場所や時期、荷物の量(日帰り/小屋泊/テント泊)で最適なものが変わる為。
また、個人差(スキルや経験値)も非常に出やすいのも難しい部分です。ODBOXでは、いつ何処にどのような行程で行くのかをお伺いし、
一人一人に適していると思われる靴をご案内させて頂いています。
 
私たちは、
 
「重い・硬めの靴は安定感や安心感があり、コンディションが悪い時、強い味方になってくれる。しかし、軽快感・解放感が劣る」
 
「軽くて柔らかめの靴は軽快感、解放感を得られる。安定や安全性が少々犠牲になるが、取り組み方次第では自身のスキルアップにもなりやすい。」

 
と考えます。
ここからは、私たちODBOXスタッフが靴セレクトの重要キーワードとしている
 
「重量」 「硬さ」 「防水 or 非防水」 「ローカット or ミドル/ハイカット」
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この4つのキーワードを詳しく説明していきます。また、最後にはオススメ製品も紹介していきます。

【オススメ商品を見たい方はクリック!ショートカットします!】

 

『 重量 』
 登山道等の不整地はある程度の重さがあった方が安定感が出ます。特に下りや重い荷物を背負っている時、疲労で足の踏ん張りが利きにくくなってきた時にはその安定感が安心に。その一方で「軽快感」は失われます。また、登りでは足を持ち上げる繰り返しになるので、靴が重い分だけ疲労が溜まりやすいというデメリットも。ここまでをまとめると、
 
・重さによる安定感を重視する。 
or 
・安定感を多少犠牲にする事で軽快感と足運びによる疲労の軽減を重視する。
 
 という選択肢になります。具体的にいえば、片足300~400g程度は軽量な靴と考えていいです。もちろん、軽さだけで安定感が変わるわけではなく、ラスト(靴の木型)やソールの形状・硬さ、表面生地の硬さやデザインでも変わってきます。
 また、足とのフィット感が高い方がより軽く感じられますので、数字はあくまでも目安にして頂き、試着した上で選んで頂く事をお勧めします。

 

『 硬さ 』
 硬さ/柔らかさは「ソール」と「アッパー(足を包み込む部分)」で決まります。
 
 「ソール」について。
ソールには地面に接する「アウトソール」
クッション性を左右する「ミッドソール」の2種類があります。
 まずは地面に接するアウトソールについて考えます。
 ・硬いアウトソールは木の根や石ころ、岩の突き上げをカットし、足裏の痛みが軽減、安定感も出ます。
 ・柔らかいものは突き上げをより強く感じやすく、安定感も比較的なくなります。
 これだけだと「硬い方がいい」と思われるかもしれませんが、柔らかいソールでの足裏感覚は、どこに足を置いているのかを感じやすく、痛くならないように足運びを考える習慣が付きやすい。結果として歩き方が上手になるという側面も。
 まずはテント泊縦走など長丁場にも使える硬めを選択。慣れてきたら日帰り山行などの短い距離で柔らかめを使いはじめ、徐々に足を慣らしていく。その後、ちょっと長い距離で柔らかめチャレンジがお勧めです。

 次に「ミッドソール」
その厚みでクッション性が変わってきます。厚いものは高いクッション性がありますが足裏感覚は掴みにくい。また足を捻った時、クッションの厚み分落差が大きくなるので怪我のリスクが高まります。しかし一方で疲労や痛みの軽減には効果あり。うまく有効活用する事で長距離、長時間歩く上での強い味方になります。
 
 アッパー全体が硬いというよりは甲周りや踵周り、つま先を局所的に硬めにしている製品が多いです。ホールド感や、ぶつけた時の衝撃を和らげるのが目的です。特に甲回りと踵周りは靴の中での横ブレを防ぐ効果も。ただ、硬いアッパーは足に擦れた時に痛みを感じる場合もあります。その点、柔らかいものは足あたりがよく、フィット感も高い製品が多くあります。また足全体の自由度も高くなるので足を使う技術がより求められますが、ソール同様スキルアップに繋がるとも言えます。是非色々履き比べてみて下さい。

 

『 防水 or 非防水 』
 防水透湿素材は、水(液状)は通さず蒸気は通すという特性を持っています。しかし通気性が無い為、熱が籠りやすい構造になっています。
 温暖な環境下でアクティブに動き続けていると、片足からコップ1杯分もの汗をかくそうです。
防水透湿素材を使った靴の中はより蒸れやすく、透湿が間に合わず足が濡れた状態が続いてしまいます。不快感が増すばかりでなく、汗でふやけて柔らかくなった肌は靴擦れを引き起こしやすなります。
 寒冷な状況においては透湿がスムーズに行われ、外からの冷たい空気もカットしてくれるので防寒にもなり、冷えから身体を守ります。
しかし夏でも標高の高い山では冬並みに気温が低くなります。どちらを選ぶかに関しては、やはりいつ何処にどのような行程で行くかによって、になります。
 
 最近は非常に撥水性の高い靴下(ドライマックスシリーズ)や防水靴下(シールスキンズ)等も出てきていますので、その組み合わせで非防水モデルを選ぶ方が増えています。
 
 登山に慣れている方は近場や行き慣れた山域で一度非防水モデルをお試しください。リスクと引き換えに手に入る快適さに病み付きになるかもしれません!
 「いやまだ山に慣れていないよ、始めたばかりだよ。」という方には防水モデルをオススメします。防水透湿素材(GORE-TEX等)は、山で動けなくなった時、雨風から守ってくれる心強い味方となるからです。

 

『 ローカット or ミドル/ハイカット 』
 最後のキーワードは靴の「深さ」です。
くるぶしを出すか包むか。やっぱり安定感の違いです。ミドル/ハイカットは安定感のほか、寒冷な条件では多少ですが保温効果もあります。小石などが足首から入りにくくもなります。しかし、同時に足首の可動域は狭くなり自由度が減り、軽快感が失われがちです。特に平坦なトレイルや長い上りでは歩きにくさ(登りにくさ)を感じやすいかもしれません。
 ローカットはその逆の事が言えますが、保温性や小石の侵入に関してはスパッツやゲイターと言われる足首周りをカバーしてくれるアイテムを使う事で補う事ができます。またストック(ダブルストック)を使う事でより安定感を出す事も、脚全体の疲労軽減にも非常に役立ちます。(ストックはツェルトのポールとしても使えます。)経験をつみ、行く場所、時期、行程に応じて自分なりの使い分け方法を模索していきましょう。

 

 以上、キーワードごとに解説させて頂きました。イメージを掴んでいただけましたでしょうか?ではここで、ODBOXスタッフがオススメする商品をいくつか紹介させて頂きます。

 

おすすめ商品※価格はすべて税抜
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アルトラ ローンピーク2.0 ¥15,000
 ロッキー山脈・ワサッチレンジを100マイル走りきる為にデザインされたトレランシューズ「LONEPEAK」が、アップデート。グリップパターンを変更し、安全性も向上しました。ミッドソールに埋め込まれた「ロックプレート」の外側部を露出させた事で、不安定な路面状況でも高い安定性が実現されました。指がしっかり広がるト―ボックス(つま先部)がより快適でナチュラルな歩行を助けてくれます。
【重量:310g】
 
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ホカオネオネ ラパヌイ2S ¥18,000
 人気モデルが6mmの深いラグのビブラム社製アウトソールを取り入れてリニューアル。
適度な硬さをもった安定感のあるソールは足の力を逃がさず、テクニカルなトレイルに対応します。スピードハイクのシチュエーションでも活躍。今回紹介したモデルの中では一番クッションが有るモデル。スピードも出しながら長距離移動する方向きです。
【重量:292g】
 
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スポルティバ ウルトララプター ¥17,500
 クッション性とプロテクション性を重視した長距離モデル。柔軟性も有り、通気性の高いメッシュアッパー、つま先にゆとりを持たせたラストは長丁場の山行でも足へのダメージを軽減してくれます。新レースシステムでサポートも向上トータルバランスの非常に高いモデルです。
【重量:350g】
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スポルティバ サベージGTX ¥20,500
 トレイルランニングシューズですが、厚手のソックスでも履けるようにやや広めのボリュームに作られているため非常に汎用性の高いモデルとなっております。GORE-TEXを採用しているので雨天時や悪路でも快適に履けます。アッパーも強度が高いのでタフなコンディションが予想される状況では非常に心強いアイテムです。エントリー層から上級者まで幅広く使って頂けます。
【重量:370g】
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スポルティバ シンセシス ¥24,000
 新構造ゴアテックス・サラウンドテクノロジーを採用。クライミングからトレイルランニングまで、「山の靴」のノウハウを知り尽くしたスポルティバからファストパッキング用シューズが登場!網目状の樹脂でアッパーを全体で覆うという斬新な技術により、ゴアテックス・サラウンドの透湿性を最大限に生かした構造を採用。樹脂ならではの軽さと耐久性の高さを両立する事にも成功。フィット感も抜群です。これからの時期の日帰りハイキングやファストパッキングに最適です。
【重量:395g】
 
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ザンバラン エアラウンドGT ¥27,000
 新構造ゴアテックス・サラウンドを採用。「360°透湿」による靴内部の快適性の劇的な向上に加え、アウトソールには柔軟性と弾力性を重視した新開発の「ビブラム スピードハイキングソール ライト」を採用。また、ミッドソールはクッション性に優れ、長時間の歩行でも疲れを軽減してくれます。梅雨時の街履きや、これから先の温暖な時期の日帰りハイキングからファストパッキング、スピードハイキングに最適です。
【重量:420g】
 
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サロモン XAプロ3D ¥16,000
 こちらも位置付けは「防水トレイルランニングシューズ」ですが、アッパー・ソール共に非常にしっかりした作りでハイキングシューズとして使われる方も非常に多いです。ガレ場から土路面まで、どんな状況でも安定感を得やすい万能モデルで、かつ軽快感も損なわれていないのでエントリー層から上級者まで幅広くお使いいただけます。
【重量:400g】
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ノースフェイス ウルトラFP ミッド GTX ¥19,000
 低山の縦走やファストパッキングに適した超軽量ミドルカットシューズです。防水透湿性素材・ゴアテックスをアッパー部分にインサートすることで、全天候に対応。トレイルランモデルとほぼ同等の軽さでありながら、さらに安定感を生むべくヒール部分のみにPebaxを使い、EVAのミッドソールも2層で構成しています。高いグリップ性能を誇るビブラム・エクスルーシブソールを採用し、スピーディーな行動に安心感をもたらします。
【重量:410g】
 
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モントレイル バハダⅡミッド アウトドライ ¥16,000
 抜群の安定感とフィット感によってトレイルランニングシューズとして確固たる地位を確立しながら、今季更なる進化を遂げた名作「バハダⅡ」のミミドルカットモデルが登場。しなやかかつ軽量さを維持するアウトドライテクノロジーの防水構造と、ミッドカットによる足首のサポート機能により、ファストパッキングにしっかり対応します。
【重量:390g】
 

 
 以上がアートスポーツODBOXオススメシューズです。4つのキーワード以外に、足に合う・合わないという問題も出てきます(実はこれが一番重要!)。ご購入の際は是非とも店頭にてご試着頂きたいと思います。
 
靴選びに正解はありません。山で「安全」をないがしろには出来ません。しかし、その「安全」とはなんでしょうか?どんなに優れた道具もそれを使えなければ意味がありません。道具を使うご自身が自分の身体を知り、道具を知り、山力をアップさせていく事が非常に重要だと考えます。軽く軽快である事は重すぎる荷物や靴による疲労や痛みを軽減させるばかりでなく、山中で危険が迫った時により俊敏に行動をとる事も可能にしてくれます。常に自身の身体と向き合いながら、その時々に本当に必要な装備を選んでいく面白さもファストパッキングの醍醐味の一つともいえるのではないでしょうか?
 

 

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