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【はじめての雪山、ODBOX推奨レイヤリング術!】その②『ソフトシェルは雪山でこそ大活躍!』

この冬、初めての雪山へ挑戦したいという方も多くいらっしゃるとは思います。実際、店頭でも雪山に向けてのウェアをお探しのお客様も増えてきました。その中でよくお問合せを受けるのが「雪山では何を着たらいいの?」 「レインウェアじゃだめなの?」といった質問です。無雪期登山の経験がある方はやはりご自分でお持ちのウェアでどこまで対応できるのか、何を買い足せばいいのか、といったところが焦点のようですね。
そういった皆様のお声を受けまして、皆様の疑問質問にお応えしつつODBOXが推奨する雪山レイヤリングを4回に分けてご案内させて頂きたいと思います。

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その② 『ソフトシェルは雪山でこそ大活躍!』

その①でハードシェルの必要性は分かりましたが、ここで一つ疑問が沸いてきます。上記のような環境以外ではどうでしょうか?常に稜線上で強風に吹かれているわけでもなく、ハードなギアを纏っているわけでもなく、穏やかな陽光の中での登りの場合はどうでしょうか?正直、そういう状況ではハードシェルを着ていると、「暑くてて動きにくいウェア」という具合になりがちです。そうなのです。ハードシェルはいざという時に絶対に必要ですが、山の中にいる間、必ずしも常に着ていなければならないという事ではないのです。ここでODBOXが提案・推奨させて頂きたいのが「ソフトシェル(ハードフリース)との二枚使い」なのです。

 

雪山の気温は基本的に「氷点下」ですが、元気に歩いている時は体温も上がり、寒くて震え続けながら歩く、という事はそんなに多くはありません。陽も出て風も無ければ汗ばむのが普通です。しかし、休憩で立ち止まったり、雲が出て陽が隠れたり、稜線に出て風に当たればものの数秒で一気に体中が冷え、震え上がる事はよくあります。汗ばんでいれば尚更です。そこで登場したのがファイントラック社の「ドライレイヤー」シリーズ。以来、寒冷期の登山における汗冷えの悩みはかなり解決されてきました。

 

しかし、レイヤリングミスによる「汗をかきすぎる」という部分に関してはまだまだ改善の余地があるように思われます(深雪のラッセルが続く場合や、山岳ガイドさんのように要所要所で激しい行動をしなければならない状況で汗をかく、というのはまた別とします)汗を大量にかくと汗冷えを引き起こすだけでなく、疲労も蓄積させてしまいます。しかし、ハードシェルを脱ぐと中間着(フリース)が風を通して寒い。そこで大活躍するのが「ソフトシェル」と呼ばれるものです!

 

ここで一度ソフトシェルの特性「耐風」「通気」「透湿」「撥水」「着心地」について、ハードシェルやフリースの特徴と比較しながら簡単に解説させて頂きたいと思います。「ソフトシェルって聞いた事はあるけど何?」「いつ使えばいいか分からない。」そんな疑問をお持ちになられていた方も、初めて聞く方もご参考にして下さい。

 


ハードシェルは防水生地を使っているため風を全く通さない「防風」ですが、ソフトシェルは防水生地を使っていない(WIND STOPPERは別)のでハードシェルと比べるとやや通します。それが「耐風」です。デメリットのように思われるかもしれませんが、言い換えれば「通気する」という事であり、ウェア内で篭った熱を放出してくれるのです。また通気性が良くなると「透湿性」もあがるのです。

 

GORE-TEXに代表される「防水透湿素材」は「水は通さず、蒸気は通す」生地(あるいはそうなるようにコーティングを施したもの)ですが、やはり防水生地を使用しているウェアやコーティングされているものには透湿性に限界があります。心拍数が高い状態が続くような状態であれば、その透湿性では処理しきれない事が多々あります。ソフトシェルでは(WIND STOPPERなどを使用しているものは別とすると)基本的には防水素材を使っていません。また縫い目処理もしていないものが一般的なので、ハードシェルのような防水ウェアに比べると格段に透湿性は高くなります。

 

よく間違われやすいのですが「撥水」は「防水」ではありません。ですので、本降りの雨であればすぐに、小雨でも長く降られてしまえば(撥水しきれなくなったら)水はウェアを通ってきてしまいます。あくまでも表面に「水を弾く加工」を施したものです。雨の多い状況であれば使い勝手は悪いですが、実は雪山であればこの「撥水」がしっかりしている(超耐久撥水など)だけで充分な場合というのがほとんどなのです。ソフトシェルを選ぶ事で通気性と高い透湿性が維持できるのです。

 

最近のハードシェルは肩周りや肘周りが立体裁断になっていたり、一部の商品にはストレッチが施されていたりと運動性が高く、動きやすい作りにはなっていますが、やはり防水生地が使われていて、さらに強度を出す為に太いナイロンで表地が作られているためどうしても固く、ゴワつきが出てしまいます。それに対しソフトシェルはハードシェル程の強度は持たせず、防水生地も使っておらず(使っても極薄のもの)、多くのモデルがストレッチするようにできています。その為ハードシェルより動きやすく、しなやかに着ることが出来ます。長時間の着用でもストレスを感じにくいものがほとんどです。

 


ソフトシェルの特徴をお分かり頂けましたでしょうか?つまり、基本行動はソフトシェル、悪天(ソフトシェルで対応しきれない)になったらハードシェル!という事なのです!雪山登山を快適・安全に行う上で「撥水」「耐風」「高透湿」「通気」は非常に重要になってきます。天候の変わりやすい雪山では、状況に応じてより少ないアイテムで柔軟にレイヤリングを対応させて行くことが非常に重要ですが、その中で「ハードシェルとソフトシェルの二枚使い」をすることでより快適・安全なウェアリングを実践して頂けると思います。

 

ここでODBOXオススメのソフトシェルをいくつか紹介させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今現在、各メーカーから多くの「ソフトシェル」と呼ばれるものが発売されています。ハードシェルと言えてしまいそうなモデルから、フリースのようにしなやかだったり、ウィンドシェル並みに薄いものまで非常に多くのモデルがあります。「どれでもいい」という事ではなく、行く時期や場所、行程の長さ、アクティビティーの種類によって必要となる機能が変わるため、それぞれに適したアイテムを選ぶ必要があります。また、アンダーウェアや中間着、ハードシェルとの相性、バランスも重要になりますので、ご不明な点につきましてはご遠慮なく、店頭にてスタッフにお声がけ下さい。


【取扱い店舗・お問い合わせ】
アートスポーツ・ODBOX本店 Tel.03-3833-8636
ODBOX渋谷店 Tel.03-3770-7885

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内田 篤史

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