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【はじめての雪山、ODBOX推奨レイヤリング術!】その①『ハードシェルは何故必要??』

この冬、初めての雪山へ挑戦したいという方も多くいらっしゃるとは思います。実際、店頭でも雪山に向けてのウェアをお探しのお客様も増えてきました。その中でよくお問合せを受けるのが「雪山では何を着たらいいの?」 「レインウェアじゃだめなの?」といった質問です。無雪期登山の経験がある方はやはりご自分でお持ちのウェアでどこまで対応できるのか、何を買い足せばいいのか、といったところが焦点のようですね。
そういった皆様のお声を受けまして、皆様の疑問質問にお応えしつつODBOXが推奨する雪山レイヤリングを4回に分けてご案内させて頂きたいと思います。

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その① 『ハードシェルは何故必要?? 』

森林限界を超えた稜線での行動があるようであればまずは「冬用ハードシェル」のご用意をお薦めします。レインウェアとの大きな違いとしてまずは「フードの大きさ」です。稜線等で凍てつく厳しい吹雪に晒されたとき、顔、頭部を凍傷等から守る為に、全体を覆い隠せる大きさが必要となります。冬用ハードシェルではヘルメット着用を想定してフードが大きく作られているモデルがほとんどです。そして「強度」もレインウェアに比べると高くなっています。

 

硬い(凍った)雪、氷、岩、ピッケルやアイゼンのどのハードギアによる擦れに負けない(生地の)強さが必要です。表地ナイロンはだいたい最低でも40デニール以上は使われています。また、雪山ではハードシェルを着た状態での行動時間が長いため、体温調整をしやすいように多くのモデルには脇下にベンチレーションが施されており、換気が出来るようになっています。森林限界以上で登りが続く場合など、行動中に体温が上がっていくが容易に脱ぐことが出来ない場面等で有効です。

 

他には、裾からの寒気や雪の浸入を防ぐ為のウィンドスカートが付いているモデルや、前身頃に予備グローブ・GPS・ゴーグルなどを入れておけるマチ付きの大きなポケットが付いているモデル、フリースや化繊綿の中間着を着る事を想定して作られているため肩周りが大きめに作られているモデルなど、「ハードシェル」と一言で言っても色々あります。

 

そしてやはりなんと言っても「防水透湿素材」を使用しているジャケットであるという事がとても重要になりますが、実は一番難しいのがこの部分です。「防水透湿素材」を使ったウェアは「防水」「透湿」「防風」、そして「通気(脇下ベンチレーション等による)」という機能を持ち合わせていますが、雪山のように厳しい環境下ではそれぞれが高いレベルで機能しないと体への負担は大きくなります。 しかも「必要最低限の強度を維持しつつ」です。

 

しかし、「防水」「透湿」「防風」「通気」「強度」はそれぞれ単独で語ることのできない関係性があります。防水性が高ければ防風性も高くなりますが、防風性が上がると通気性は落ち、ウェア内蒸れやすくなりますので高い透湿性が必要になります。透湿性をあげるために生地を薄くすると、その結果として防水性(耐水性)と強度が落ちる。。。。これがハードシェル選びの難しいところなのです。

 

ここで、「防水」「透湿」「防風」「通気」「強度」そして「大きなフード」について簡単に解説させて頂きます。


fig01日本の雪は海外に比べると湿気も多く、思った以上に濡れます。稀にミゾレが降る場合もあります。テント泊ではテント内が結露や入り込んでしまった雪が溶けたりと、ビチョビチョになる事も多々あります。そういった様々な環境下で体を「濡れ」から守る為には防水のジャケットは欠かせないアイテムです。

 

fig02雪山であれば外気温は基本的には氷点下。風が出れば体感で-20℃なんて事は当たり前です。風速1mで体感温度は1℃下がると言われています。雪山での冷たい風は決して侮ることはできません。その環境下で自身の身を守る為には強風に煽られても負けない、高い防風性が必要不可欠です。

 

fig03雪山において基本的に「水分」は凍ります。水筒の水もおにぎりも、そして「汗」もです。氷点下とは言え、長く続く登りや深い雪のラッセル、無風で直射日光の強い斜面など、自身の運動や外的要因で体温は上がり、大量の汗をかく状況は多々あります。水分となった汗は体温を奪います。雪山登山においては夏山以上に汗をいかにスムーズに処理するかがカギとなります。そのためには透湿性の高いハードシェルは必要不可欠です。脇下にベンチレーションがついていると通気させる事が出来るのでオススメです。

 

fig04雪山登山ではピッケルやアイゼン、ハーネスやロープなど身に纏うギアが増えるだけでなく、岩、氷、硬い雪に擦れる事も多々あります。雪上訓練など、雪上を何度も滑る事もあります。薄くて軽いモデルですとすぐに引き裂けてしまう恐れがありますのでしっかりした生地のウェアをオススメします。目安ですが表地ナイロンで40デニール以上は欲しいところです。また、裏地がコーティングのものも耐久性が落ちるのであまりオススメしません。一般的に3レイヤーと呼ばれる、裏地もしっかりしているものをオススメします。

 

fig05冒頭でも書きましたが、雪山の稜線上で吹く風は恐ろしく冷たく、とにかく驚異です。風の強い時は肌を一切出さないように徹底する必要があります。バラクラバ(目出帽)やゴーグルなどでとにかく顔面を隠すのですが、ここでフードが小さいと僅かな隙間であっても一部凍傷を引き起こします。また、ヘルメットの上から被れるくらい大きなフードである必要があります。フィット感も非常に重要になりますので購入の際は実際に調整コードなどをしっかり締めてフィット感を必ず確認して頂くことをオススメします。

 


以上のように、どの機能も各局面にて決して侮ることは出来ません。雪山登山ではハードシェルは是非持って頂きたい一着です。これらを踏まえて、ODBOXオススメのハードシェルをいくつかご紹介させて頂きます。

 

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これらのモデルは各機能を充分に満たした高スペックモデルで、初心者から上級者まで幅広い方に使って頂けます。これらの他にも色々モデルがありますが、メーカーや各モデルによってサイズ感(袖丈や身頃部)の違いやフードのフィット感、ポケットの数や大きさ、位置などなど、細かい所の仕様も違いますので是非店頭で手にとってご試着してみて下さい。中間着(行動着)を着てのご試着をオススメしていますのでご遠慮なくスタッフにお申し付け下さい。


【取扱い店舗・お問い合わせ】
アートスポーツ・ODBOX本店 Tel.03-3833-8636
ODBOX渋谷店 Tel.03-3770-7885

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内田 篤史

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